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SL大学SYSTEMLIFE-UNIVERSITY

SL大学|食肉卸の運送便手配とシステム対応

SL大学2023.4.5

こんにちは、システムライフ(SL)大学です。SL大学とは2022年に立ち上がった社内教育機関で、毎月勉強会を開催しています。その一部を学習ノートとして公開いたします。

システムライフ大学

食品卸の入出荷におけるトラック便手配パターンと、システム対応を整理します。

入荷時のトラック便手配

仕入先に商品発注して売買が成立すると、出庫日が決まり、配送便手配が必要になります。商品は、仕入先倉庫から出庫されることもあれば、営業倉庫(外冷)から出庫されることもあります。

仕入先がトラック便を手配する
いわゆる先方便。外冷から出庫される場合は、運送会社に配送委託されることが多い。仕入先倉庫から出庫される場合は、仕入先の営業トラックで納入されるのが一般的。
→自社はなにもしなくてOK

自社がトラック便を手配する
自社の営業トラックで指定倉庫に商品を引き取りに行くパターン(いわゆる自社便)と、運送会社に引き取りを委託するパターン(いわゆる傭車便)がある。なぜわざわざ自社で引き取り便を立てるかというと、場合によってはそのほうがコスト効率が良かったりするから。
→自社便手配では配送指示書的なものを使うのが普通だが、臨時的な引き取りだとそこまでしないことも多い。傭車便を手配する場合は、当然ながら運送会社への依頼手続きが必要。

出荷時のトラック便手配

得意先から注文を受け売買が成立すると、出庫日が決まり、配送便手配が必要になります。商品は、自社倉庫から出庫することもあれば、外冷から出庫することもあります。

つまり入荷の裏返しで、配送は、得意先が引き取りに来てくれるパターンもありますが(この場合は自社側で便立ての必要なし)、一般的には出荷側=自社が便立てします。自社営業トラックを保有している会社であれば近隣は自社便で配送、自社営業トラックを保有していなかったり遠方の納品先に配送する場合は傭車便(宅配業者含む)を利用することが多いでしょう。

トラック便手配のシステム対応

ここでは、営業トラックを保有する会社が行う自社便手配(ドライバー/営業マンへの配送指示)ではなく、傭車便手配(運送会社への配送依頼)についてのシステム対応を考えます。

便手配に必要な情報

傭車先が知りたい情報は、主に、日時・発着地・荷物の形状(商品名や温度帯)・物量(ケース数や重量)です。これをもとにトラックを割り当てたり(配車)、配送料金を決定したりします。

出荷の便手配は、受注情報活用で効率化できる

配送依頼書には、少なくとも上記情報は必ず記載する必要があります。出荷時の便手配では、システムの受注/出荷予定データを活用できれば、依頼書作成の自動化が可能です。smartBPCでは、出庫依頼入力データを配送依頼入力機能に連携できる仕様となっています。

尚、食肉卸では重量は出庫後にしか把握できません。しかし便手配は出庫前に行っておく必要があります。じゃあどうするかです。不定貫商品の場合は依頼書に概算重量を記載するのが一般的で、予め算出ルール(残在庫の平均c/s単重×出庫c/s数など)を決めればそこも自動化できます。

傭車先とチャーター契約を結んでいる場合は、配送依頼書のデイリーでのやり取りは省略されますが、概算重量の通知が都度必要になったりします(出荷商品一覧など)。

入荷の便手配では、出庫元倉庫への便情報通知が必要

入荷引き取り時の便手配では、発地=どこの倉庫から商品が出庫されるかと概算重量がわかれば、出荷時と同じように配送依頼入力を行うことで依頼書をシステム出力可能です。

入荷便手配の注意点として、自社で便立てするので、仕入先側はどの会社の運送便が引き取りにくるのかを知りません(出庫依頼書に運送便情報を記載できない)。また、出庫元倉庫(仕入先倉庫/外冷)は、正体不明のトラックに大事な商品を渡すことはしません。そういうわけで、便立て情報は倉庫側(仕入先/外冷)にお知らせする必要が出てきます。これに対応するため、smartBPCでは配送依頼入力データをもとに、外冷への通知書(出庫依頼書)を生成・出力可能となっています。


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