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SL大学|smartBPC「概算見積」の出し方

SL大学2023.11.1

こんにちは、システムライフ(SL)大学です。SL大学とは2022年に立ち上がった社内教育機関で、毎月勉強会を開催しています。その一部を学習ノートとして公開いたします。

システムライフ大学

smartBPCの概算見積を作る際のポイントをまとめます。

お客様が概算見積を欲しがる理由とは

お客様がざっくりとした費用感を知りたがる理由は、検討の土俵に上げるベンダー・製品を選ぶためです(結果、2-3つに絞られたり、土俵には何も乗らないこともある)。特に、過去のシステム導入体験として「多機能すぎて自社にはオーバースペックだった」「実現したいことが適わなかった」というネガティブイメージがある場合、費用感からそれらのリスク評価をしたりします。

概算見積を構成する3大要素

①ソフトウェア費用

スクラッチ開発であれば開発費用、smartBPCであればパッケージ価格です。パッケージに機能追加や改修(出力する帳票を自社オリジナルにするなどのカスタマイズ)を行う場合は、その開発費用も含まれます。ソフトウェア費用が高額になる要素の一つは、この「カスタマイズの量」があげられます。

②ハードウェア関連費用

サーバー機器(サーバー本体やUPS)や、SQLなどのDBソフト、ハンディターミナルなどが含まれます。既存設備を活用するなどで、見積の必要がないケースも多々あります。

③導入作業・運用サポート費用

システム運用を始めるには、事前準備が色々とあります。サーバーやプリンタの設定、マスターデータの準備、債権債務データの移行、操作説明などです。そのサポート作業費用がこれにあたります。目安としては、販売管理システムリプレイス案件なら2人月程度、在庫管理機能がある場合は+α(切替時の棚卸サポートなど)といったところ。

ソフトウェア費用の概算見積の確認ポイント

smartBPC導入でソフトウェア費用の概算見積をする際に、お客様に確認しておくべきヒアリングポイントは以下のとおりです。

大まかな業務機能範囲

仕入販売管理だけ(仕入/売上入力スタート)か、在庫管理まで含む(入荷/出荷入力スタート)か、といったこと。入力項目や出力帳票がパッケージ標準で十分かどうかといった小さなカスタマイズ要素は、細かくヒアリングしてみないとわかりません。概算見積段階では、パッケージ標準で運用する前提で、大まかな対象業務機能のみを明らかにします。

大まかなカスタマイズ要素への対応有無

大まかなカスタマイズ要素とは、たとえば、車載伝票発行(ルート納品先での伝発)や専用伝票(得意先専用伝票、自社オリジナル帳票)への対応のほか、外冷やEOS取引先とのEDI構築などです。過去事例をもとに、参考程度の費用算出はできないことはないかと思います。

まとめると、「どの範囲でシステム化を望むのか」「どんな取引形態で業務を行っているのか」を掴めば概算レベルの見積は出せる、ということです。


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