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SL大学SYSTEMLIFE-UNIVERSITY

SL大学|smartBPCの加工管理機能とは

SL大学2023.5.29

こんにちは、システムライフ(SL)大学です。SL大学とは2022年に立ち上がった社内教育機関で、毎月勉強会を開催しています。その一部を学習ノートとして公開いたします。

システムライフ大学

別ノートで纏めた加工管理の目的別に、smartBPCの加工機能概要を解説します。

smartBPCの加工機能概要

smartBPCの加工業務効率化

別ノートに纏めたとおり、食肉カット加工の基本業務フローは【加工指示】→【原料を出庫してカット加工】→【製品が出来上がったら計量してラベル貼付】→【加工実績情報を収集】です。smartBPCのベースとなる加工管理運用は次のとおり。

【加工指示】…加工指示登録「原料Aから、製品X(@3㎏標準)を3個作ってね」→指示書発行
【加工】  …原料A(10kg)を出庫してカット加工し、製品Xを3個製造
【計量】  …製品X:3個を計量し(総重量9.2kg)、商品ラベルを発行して貼付
【実績収集】…加工実績記録「原料A:10kgから、製品X:9.2kgを作った」→歩留まり/原価計算

上記をベースに事業者ごとのカスタム運用を設計し、業務効率化を図ります。

■ 受注生産型の事業者であれば、加工指示登録の代わりに「受注登録」から加工指示書を発行
■ アウトパック加工を行う事業者であれば、自動包装機にてラベル発行と加工管理システムへの計量実績送信を行う(自動実績収集)
■ 加工後に手打ちでラベル発行する場合は、ハンディで加工実績登録を行う
■ 在庫管理までトータル改善する場合は、自社ラベルで原料・製品の入出荷管理まで行う

smartBPCの歩留まり計算、トレーサビリティ

歩留まり管理とトレーサビリティの肝は、原料と出来上がった製品の紐づけです。smartBPCでは、原料入荷から製品出荷まで自社ラベルによるバーコード管理を実施するので、これを使って原料と製品を紐づけます。

具体的には、【原料入荷時に自社ラベルを貼付&入庫】→(加工指示作成・発行)→【指示書のバーコードをスキャン】→【原料の自社ラベルをスキャン】→(加工後)→【発行した製品ラベルのバーコードをスキャン】という流れです。加工指示書No.を介して原料と製品が紐づき、「何kgの原料から何kgの製品が出来たか」と、「どの個体識別番号の牛からどの製品が出来たか」を管理します。

食肉管理システムsmartBPC加工管理機能イメージ

smartBPCがハマる加工形態とは

上述のとおり、「原料Aから、製品X(@3㎏標準)を3個作ってね」という加工形態が、smartBPCの標準機能にフィットします(タレを絡めるなどの味付け処理も対応OK)。これに当てはまるのは、部分肉カットです。この加工が行われるシーンとしては、

・同業者(食肉卸)向けの加工請負
・精肉店や焼肉店などの小売業者納品用
・病院や給食センターなどへの食材納品
・スーパーで売っているパック肉の製造加工

などが挙げられます。ブロック肉をカットするだけなので、加工リードタイムが短いのが特徴。1品目作るのに製造ラインを跨ぐこともなく、仕掛品が発生することも少ないので、smartBPCのシンプルな加工機能で十分に対応できます。


≫関連ノート:加工管理システム構築のポイント
≫関連ノート:食肉加工品・パック肉の工場に必要なシステム