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SL大学|送り状発行システムのポイント①送り状No.

SL大学2023.1.23

こんにちは、システムライフ(SL)大学です。SL大学とは2022年に立ち上がった社内教育機関で、毎月勉強会を開催しています。その一部を学習ノートとして公開いたします。

システムライフ大学

送り状発行システム導入の注意点を、シリーズ化してまとめます。第1回は「送り状No.」です。

送り状No.とは

納品書を商流(仕入販売管理)用の伝票と定義するなら、送り状は物流用の伝票です。どんな荷物か、何個口か、どこに配送すればよいか、いつまでに配送すればよいかなどを送り状を見て確認し、仕分けをして、お届け先に荷物を届けます。

納品書には1通ずつ納品書No.を割り振るように、送り状にも送り状No.を割り振ります。送り状No.は別名「追跡番号」「お問い合わせ番号」とも呼ばれ、荷物の動きを管理・追跡させる役割を担っているのが特徴です。通販の出荷通知メールなどで、一般にも馴染みが深いかと思います。

■配達業者:○○急便 ■送り状番号:1111-2222-3333(←コレ)

送り状情報を記入するのは荷主ですが、送り状書式を準備(=送り状No.を割り振る)するのは配送業者です。配送業者はその送り状No.ごとに、荷物の動態(荷受け~配送~引き渡し)をシステムに登録していきます。尚この処理をやりやすくすため、送り状No.はバーコード表示するのが一般的です。

送り状No.は、単なる連番ではない

送り状No.は、「11桁または12桁の数字で構成する」とルールで決められています。ユニークな番号である必要がありますが、注意点がいくつかあるのでまとめます。

最後の1桁はチェックディジット

ユニークな番号の振りかたとして、0000-0000-0001から1つずつカウントアップした連番を振ることもできますが、そうするとある問題が生じます。例えば、荷物の到着を待っている人が300番を問い合わせようとして誤って30番とシステムに入力した場合、知らない誰かの30番の荷物情報が表示されてしまうのです(連番なので30番の荷物も存在する)。このような入力ミスを未然に検知できる仕組みがチェックディジット(CD)で、通常は連番+下1桁をCDナンバーとして送り状No.を生成します。

CDナンバーの算出方法はいくつかあるので割愛しますが、よく使われるのは7DR方式です(詳しくはネットで調べましょう)。ちなみにCDはJANバーコードなどにも使われています。

大手宅配業者に配送委託する場合

配送を大手宅配業者に委託する場合も、送り状は荷受けを行った時点で発行しなければなりません。その際に発番する送り状No.は、委託先の大手宅配業者が指定する送り状No.を使います。一定期間の契約のもと配送委託を行う場合、予め送り状No.の自社専用番号帯が割り当てられます。

≪注意点≫
・発払(元払)、着払、代引きなどにより、別の番号帯を使わなければならないことがある
・大手宅配業者によって、1件2個口で1つの送り状No.とするケースもあれば、1個口ずつ送り状No.を割り振るケースもある
・番号帯は繰り返し再利用する場合がある(見込み配送件数を鑑み、配送時期がかぶらないよう計算して番号帯が割り当てられる)


≫関連ノート:送り状発行システム導入の注意点②発着店
≫関連ノート:送り状発行システム導入の注意点③元払・着払
≫関連ノート:送り状発行システム導入の注意点④代引き
≫関連ノート:送り状発行システム導入の注意点⑤プリンタ