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SL大学|送り状発行システムをしつこく学ぶ

SL大学2024.2.29

こんにちは、システムライフ(SL)大学です。SL大学とは2022年に立ち上がった社内教育機関で、毎月勉強会を開催しています。その一部を学習ノートとして公開いたします。

システムライフ大学

くどいようですが、送り状発行システムについて再度纏めます。

送り状発行システムは、大きく分けて2種類

①運送会社が所有する送り状発行システム

運送会社は、送り状をもとに荷物の仕分けを行ったりします。たとえば運送会社が仕分け作業時にバーコードを使いたい場合、送り状にはバーコード表示が必要です。しかし荷主側が送り状を作成・貼付してから運送会社に引き渡すケースでは、荷主それぞれのフォーマットで送り状を作成することになるため、必ずしもバーコードが印刷されているとは限りません。

このような不都合を生じさせないためには、運送会社側から「うちに預ける荷物にはこの送り状を貼ってね」と指示する必要があります。これを形にしたのが、運送会社が荷主に対して提供している送り状発行システムです(Web型が一般的)。身近なところでは、宅配業者などがコンシューマー向けに無償提供しています(この場合、入力された情報をもとに運送会社側が送り状を事前準備する)。

②荷主が所有する送り状発行システム

①の場合は、運送会社に荷物を引き渡す際に送り状を貼付することになりますが、荷主側が予め送り状を発行し、荷物に貼付してから引き渡すケースも決して少なくありません。荷主側のWMSには発着地などの送り状印刷に必要なデータも含まれるため、ピッキングリストなどと一緒に発行することが多いようです(WMSから出力する帳票の1つに送り状も含まれるイメージ、このあたりの話は別ノートを参照)。

ただ、運送会社ごとに送り状フォーマットを準備しなければならない場合、このやり方では膨大な費用がかかります(そうすると①の手段を検討する必要が出てくる)。

荷主側が送り状発行する場合のデータ連携について

荷主側で送り状発行するシステム/機能を作る場合は、下記のような点に注意が必要です。

■送り状番号の採番ルール(詳細は別ノート参照)
■発着店表示の有無と、表示する際の発着店決定ロジック(詳細は別ノート参照)
■運賃表示の有無と、表示する際の運賃決定ロジック(このへんは別ノートも参考に)

ちなみに運賃計算機能を組み込む必要がある場合は、開発コストがけっこう上がりがち。

荷主側が送り状発行する場合に使用する台紙について

送り状の印刷台紙はシール式がほとんどです。荷主が送り状を発行するパターンでは、ピッキングリストや、納品書・払込用紙などの同梱帳票を出力するのと同じタイミングで、送り状を発行するケースが多いかと思います。

上記すべてを別々に(紙の束で)持ち歩き、ピッキング・梱包が終わる都度カルタ取りすると、手間になるだけでなくミスのもとにもなるため、これらが一体型になった台紙(送り状部分のみシールになっているイメージ)を採用する倉庫も増えてきているようです。ピッキング都度梱包する=シングルピッキング型なので、「一体型帳票を使うのは基本的に通販出荷を行う倉庫」と理解しておきましょう。

※一体型帳票のパターンはいろいろあるので、気になる人は自分で調べて!


≫関連ノート:物流倉庫で送り状を発行するタイミング
≫関連ノート:送り状発行システム導入の注意点①送り状No.
≫関連ノート:送り状発行システム導入の注意点②発着店
≫関連ノート:送り状の役割と印字項目
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