導入事例CASE STUDY
新WMS構築で、誤出荷や賞味期限管理の悩みを解消
- カテゴリ名
- 物流倉庫
- 課 題
- 受発注・物流管理システム再構築
- 導入システム
- 倉庫管理システム
- 導入費用
- 5000万円~(301~500名)
- 従業員規模
- 301~500名
- 業務形態
- ボランタリーチェーン本部
全国の自社物流拠点から、加盟店である地場スーパーなどに向けて主に食品を出荷する。流通の全体最適化を図るために、加盟店POSを含む受発注システムおよび本部WMSを再構築することとなり、賞味期限の逆転防止といった物流課題の改善に取り組んだ。
導入前の課題
・複数倉庫の在庫/物流管理を統合し、仕入れから店舗納品にいたるまでのグループ内物流を全体最適化する
・賞味期限の逆転納品を予防し、返品にかかる手間や加盟店側の商品廃棄ロスを削減する
・判断の属人化、作業スピードや出荷精度のムラを解消する
導入後の効果
・全拠点統一のシステムを運用することで、グループ内物流の全体最適化が図れるようになった
・細かな検品機能や賞味期限の逆転防止機能を設けたことで、誤出荷がほとんどなくなった
・上記により、返品~再出荷にかかる作業コストが削減された
製品・サービスの特長
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- 納品先別最終ロット管理で、賞味期限逆転によるロスや手間を防止
- プロジェクトは複数社の共同作業で進めることになり、弊社が携わったWMS刷新では、賞味期限管理の自動化といった物流業務改善に取り組みました。食品物流では、前回納品分より古い賞味期限の商品を納品した場合、店舗側の先入れ先出しで売れ残りリスクが高まったり、返品・再出荷の手間が発生します。これを防ぐため、新WMSでは納品先別最終ロット管理を導入。各ロットの賞味期限情報と納品先別の最終出荷記録を紐づけ管理し、自動引当を行うことで出荷ロットの賞味期限逆転リスクをなくしました。また自動引当については、賞味期限逆転を許可するイレギュラーケースへの対応のほか、納品先別の納入期限ルール(1/2ルールなど)も考慮した仕様としました。
-
- 複数倉庫の管理から店舗陳列まで、物流を全体最適化
- 当事業者様は、在庫商品のほか日配品も多く取り扱っており、在庫型/通過型の物流センターを各地に設置、および加盟店への物流配送拠点としていました。そこで新WMSは、複数センターの物流を統合管理するシステムとして構築することに。DCについては、入出庫・在庫管理はもちろん、ソーター自動仕分けなどのマテハン連携を構築。TCにおいても、入出荷・仕分けだけでなく、DC→TCの横持ち・店舗別の荷合わせにいたるまであらゆる物流業務に対応させました。仕分け指示は、商品カテゴリ(温度帯や店舗陳列エリア)を考慮したものにすることでグループ物流の全体効率化を図りました。
-
- 出庫~積み込みまで複数の検品ポイントを設け、誤出荷を最小限に
- 誤出荷を最小限にするため、新WMSの出荷機能には複数の検品機能を設けました。トータルピッキングで棚出しする際は「出庫検品」を実施し、その後、納品店舗別に種まき仕分けを行う際に「仕分け検品」を実施します。バラ出荷を行う際は「個口検品」でオリコンに格納する商品・数量をチェック。「カゴ車検品」で、積み付けたオリコン等とカゴ車の行先ラベルが間違いないかを確認し、「積み込み検品」でカゴ車単位での最終出荷チェックを行う運用としました。またカゴ車検品では、カゴ車台数だけでなく積み込む順番までハンディターミナルに表示させることで、属人化の軽減と配送効率アップを図りました。
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